ご挨拶


ベリタスパートナーズ椛纒\取締役社長
坪井萬義

2017年年頭にあたり弊社を代表致しまして一言ご挨拶を申し述べます。


本年特筆すべきビジネス環境として次の二つを提起したいと思います。

一つは2020年東京五輪に向けインバウンドの勢いが加速していること。

あと一つは出生率低下・少子化に伴い人口の減少が加速していることです。


2016年の訪日外国人客は2400万人弱。その数は2013年に比べ2倍超です。このペースでゆけば政府目標の「2020年に4000万人」が可能でしょう。


彼らの日本における平均滞在日数を6日とすれば、毎日約40万人の外国人訪日客が日本に滞在しています。

しかも滞在中に集中して爆買いなどの消費活動をするわけですから(日本人平均の6.5倍)消費市場としてとらえれば、彼らは日本で既に260万人都市の大阪市並みの外国人消費市場を

形成していることになります。そして2020年にはその規模が東京都民全体の消費額の5割を超えることになるでしょう。


このインバウンド市場の成長が我が国経済にとって大きなプラス材料とすれば、一方で日本人を対象とする既往の国内生産・販売・サービス事業については、予想以上の速さで

労働力人口(15〜65歳の現役働き手)が減少し、市場規模縮小を余儀なくされるでしょう。


出生数はこのところ年間100万人程度で1973年比半減。現在65歳以上の高齢者は総人口の27%。この結果労働力人口は現在約6560万人で2000年比200万人減少。

15年先には6000万人にまで縮小する見込みです。因みに2050年には総人口も1億人を割り込むとの予測です。(現在1億2700万人)


この縮小する日本人相手の国内市場対策として考えられるのは、前述のインバウンド拡大の他には、アウトバウンドビジネス、即ち輸出と海外現地進出しかないでしょう。


但し、2017年の海外市場を展望すれば、米国では不透明なトランプ現象の行方、欧州ではミニトランプ現象の台頭リスク(自国中心主義の浸透)、中国ではくすぶる経済不安、

韓国では深刻な政情不安などなど、ネガティブな要因がないわけではありません。


しかしながら、私が以前から推奨していますアセアン市場は、国によって多少のばらつきはあるものの、総じて我々がアウトバウンドビジネスを展開する事業環境として良好です。

特に人口が多く所得水準が向上し国内市場が拡大している人口2億5000万人のインドネシア、1億人前後のベトナム及びフィリピンの3ケ国については

引き続き成長率も高くアウトバウンドの最重要ターゲットと判断します。


ところで、安倍総理は昨年暮れにパールハーバーにおける慰霊で「寛容の心」と「和解の力」を米国向けにまた世界に向けて訴えました。

一方で我々がインバウンドビジネスやアウトバウンドビジネスに力を入れる際、気をつけなければいけないことは何でしょうか。


私見ですが、一つは「多様性への心」。もう一つは「受発信の力」です。


多様性につきましては、中国、韓国、アセアン諸国の方などとビジネスの付き合いをする時、我々はそれぞれの国の文化・慣習・価値観に大きな違いがあることに遭遇します。

また中国であれば、北京、上海、内陸部の方にそれぞれ違った特徴があることにも気づかされます。地域だけでなく、民族や宗教が違えば、同じ国でも我々の予想を超える違いがそこに存在します。


単一の環境に慣れ親しんだ我々には、このような多様性に対応する心構えが総じてできていませんが、インバウンド・アウトバウンドのビジネスに取り組む場合には、

どうしても「多様性の心」を持つことが求められます。


続いて「受発信の力」についてです。

近時ビジネスの交渉において、対面コミュニケーションよりもネットコミュニケーションの比率が高まっています。

EメールやSNSなどネットコミュニケーション方式を使えば、常時多くの人から受信でき、多くの人へ発信できる利便性がありますが、対面コミュニケーションに比べ、

相手に誤解や不満を持ち、逆に相手に対し誤解と不満を与えるリスクを伴いがちです。


我々は、ストレートな表現を避け曖昧な表現を使うことが多く、外国人に誤解を与えたり不満を与えています。 またストレートな表現で相手から受信すると、

ついつい感情的になって、相手側の状況を冷静に分析しないで、結果的にお互いの関係を悪化させるケースも多く見受けられます。


一方日本は政府、民間を問わず、先進国との比較で発信力が弱いと指摘されています。

外国人向け発信には語学の壁が常につきまといますが、インバウンド及びアウトバウンドビジネスには、やはり多言語による発信力強化は避けて通れません。


いずれにせよ、我々が外国人とビジネスを行う際には、「相手を理解し分析できる受信力」と「適切且つ積極的な発信力」が求められます。


このように常日頃から「多様性の心」と「受発信の力」について、訓練と養成を心がけ、皆様がインバウンドとアウトバウンドのビジネスに積極的に取り組まれることを期待致しております。


最後に弊社の事業ですが、従来から中国や韓国との人脈を作り上げ、最近の5年間はインドネシア、ベトナム、ミャンマーを中心にフィリピンやシンガポール、タイ、マレーシアなど

アセアン諸国に人的ネットワークを広げて参りました。

この人的ネットワークを活用して、我が国中堅中小企業及びベンチャー企業の海外進出をワンストップ(一気通貫)で支援しています。

またインバウンド関連のビジネスに対しましても、訪日客の誘致、訪日客に対応したビジネス企画などでご支援の範囲を広げております。


その他にも中小企業・ベンチャー企業の国内外における資金調達、M&A、ビジネスマッチング、不動産斡旋まで、皆様の事業経営に少しでもお役にたてるようにと支援体制を整えております。

どうぞ何なりとお気軽にご相談ください。


それでは新年が皆様にとりまして繁栄の年になりますように祈念致しますとともに、本年も引き続き弊社に対しご支援・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。






2017年1月吉日