ご挨拶


ベリタスパートナーズ椛纒\取締役社長
坪井萬義

2019年年頭にあたり弊社を代表致しまして一言ご挨拶を申し述べます。


本年特筆すべきビジネス環境として次の二つを提起したいと思います。

一つは2020年東京五輪に向けインバウンド関連ビジネスの勢いが加速していること。

あと一つは出生率低下・少子化に伴い人口の減少が加速し、外国人労働者雇用を検討せざるを得ない市場環境に追い込まれていることです。


2018年の訪日外国人客は3119万人。その数は5年前に比べ3倍超です。このペースでゆけば政府目標の「2020年に4000万人」も可能性なしとしないでしょう。


彼らの日本における平均滞在日数を6日とすれば、毎日約53万人の外国人訪日客が日本に滞在しています。

しかも滞在中に集中して爆買いなどの消費活動をするわけですから(日本人平均の6倍程度)、消費市場としてとらえれば、彼らは日本で既に300万人都市並みの外国人消費市場を形成していることになります。

(その規模は既に茨城県以上)そして2020年にはその規模が東京都民全体の消費額の5割を超えることになるでしょう。


このインバウンド市場の成長が我が国経済にとって大きなプラス材料とすれば、一方で日本人を対象とする既往の国内生産・販売・サービス事業については、

予想以上の速さで労働力人口(15〜65歳の現役働き手)が減少し、市場規模縮小を余儀なくされるでしょう。


出生数はこのところ年間100万人程度で1973年比半減。現在65歳以上の高齢者は総人口の28%。2050年には総人口も1億人を割り込むとの予測です。(現在1億2670万人)


この縮小する日本人市場対策として、政府が昨年暮れに打ち出した外国人就労対策が労働力確保の観点から話題になっていますが、その効果は現時点で不透明且つ限定的と思われます。

従って我々が当面効果的と思える対策は、前述のインバウンド関連ビジネスの他には、アウトバウンドビジネス、即ち輸出と海外現地進出しかないでしょう。


但し、2019年の海外市場を展望すれば、米国ではトランプ摩擦の行方、欧州ではミニトランプ勢力の台頭(自国ファースト思想の浸透)とEC離脱リスク、中国では米中対立に伴う経済不安、

韓国では北との融和政策の行方と見えない経済不況からの脱却などなど、ネガティブな要因がないわけではありません。


しかしながら、私が以前から推奨していますアセアン市場は、国によって多少のばらつきはあるものの、総じて我々がアウトバウンドビジネスを展開する事業環境として良好です。

特に人口が多く所得水準が向上し国内市場が拡大している人口2億5000万人のインドネシア、1億人前後のベトナム及びフィリピンの3ケ国については引き続きアウトバウンドの最重要ターゲットと判断します。


そこでコンサルタントを主業とする弊社の立場から、我々がインバウンドビジネスやアウトバウンドビジネスに力を入れる際、気をつけなければいけないことを二つ提案します。


一つは「多様性への心」。もう一つは「受発信の力」です。

多様性につきましては、中国、韓国、アセアン諸国の方などとビジネスの付き合いをする時、我々はそれぞれの国の文化・慣習・価値観に大きな違いがあることに遭遇します。

中国であれば、北京、上海、広東・内陸部で価値観・文化・ビジネスコンセプトなどに、かなりの相違点があることにも気づかされます。

インドネシアでは、民族や宗教が違えば、我々の想像を超える大きな違いがそこに存在します。


単一民族で統一された規範に慣れ親しんだ我々には、このような多様性に対応する心構えが総じて備わっていませんが、インバウンド・アウトバウンドのビジネスに取り組む場合には、

どうしても「多様性の心」を持つことが求められます。


続いて「受発信の力」についてですが、

近時ビジネスの交渉において、対面コミュニケーションよりもネットコミュニケーションの比率が高まっています。

EメールやSNSなどネットコミュニケーション方式を使えば、常時多くの人から受信でき、多くの人へ発信できる利便性がありますが、対面コミュニケーションに比べお互いにいらいらした感情を持つことがたびたび生じます。


例えば我々は、ストレートな表現を避け曖昧な表現を使うことが多いのですが、曖昧ゆえに外国人に誤解を与えたり不満を与えています。

 またストレートな表現で相手から受信すると、ついつい感情的になり、相手側の真意を確かめることなくお互いの関係を悪化させるケースも多く見受けられます。


一方日本は政府、民間を問わず、先進国との比較で発信力が弱いと指摘されています。

外国人向け発信には語学の壁が常につきまといますが、インバウンド及びアウトバウンドビジネスには、やはり多言語による発信力強化は避けて通れません。


いずれにせよ、我々が外国人とビジネスを行う際には、「相手を理解し内容を冷静に分析できる受信力」と「相手に真意を積極的に伝えられる発信力」が求められます。


このように常日頃から「多様性の心」と「受発信の力」を磨くことに心がけることにより、皆様のインバウンドとアウトバウンドビジネスが順調に進むのではないかと考え、あえて提言させていただきました。


最後に弊社の事業ですが、従来から中国や韓国との人脈を作り上げ、最近の5年間はインドネシアを中心に、ベトナム、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、マレーシアなど

アセアン諸国にも人的ネットワークを広げて参りました。

この人的ネットワークを活用して、我が国中堅中小企業及びベンチャー企業の海外進出をワンストップ(一気通貫)で支援しています。

またインバウンド関連のビジネスに対しましても、訪日客の誘致、訪日客に対応したビジネス企画などでご支援の範囲を広げております。


その他にも中小企業・ベンチャー企業の国内外における資金調達、M&A、ビジネスマッチング、不動産斡旋まで、皆様の事業経営に少しでもお役にたてるようにと支援体制を整えております。

どうぞ何なりとお気軽にご相談ください。


それでは新年が皆様にとりまして繁栄の年になりますように祈念致しますとともに、本年も引き続き弊社に対しご支援・ご鞭撻を賜るようお願い申し上げて、あいさつに代えさせていただきます。






2019年1月吉日